2014年6月20日金曜日

鎮守様ー!

鎮守の森ってしってますか?

そうこんなやつ。
トトロ的な。
これが田舎においての鎮守の森。

もとは森を開墾して田畑にする時に森を切り開くのに抵抗があった人間たちがその土地の《森の》太古からいるであろう土着の神に悪い気がして『少しだけ森を残します。あと、社も立てるので許してくだせぇ』といって作ったものだとか。

つまり、この鎮守の森は本来なら農地にできる所に作っているわけなんです。
なので不作のたびに、

田吾作『鎮守の杜さ潰して畑にしたらもっと色々作れるし、腹すかせなくていいんじゃなかろか?』

茂吉『ばかいえー、バチ当たるぞ!』

田吾作『不作の時点でバチだろ!』

茂吉『そういうこと言うから鎮守様が怒って不作になるんじゃ。お前人柱になっちゃう?ん?』

村長『鎮守の森も田畑も先祖様が残してくれた大事な物じゃ。変える事は許さぬ』

鎮守様『…。』

的な話があったのだろう。たぶん。

イタコはこれまでにして現代はコメ余りでとりあえず鎮守様も胸をなでおろしていると思われるが、『持て余すなら森にして!』と言うのが鎮守様の本心だろう。

気になるのは村長の言葉。やはり先祖が残してくれた大切な物というのは根強い。
しかし明治維新からの世の中の変わり方の早さは韋駄天様もビビってると思う。

その時代にあった生き方を見つけねば。
その時は昔、森を切り開いた時のように『少しだけ残すんで許してご先祖様』といった気持ちで土地に手をつけ、その後のことは自分がご先祖様になった時によきにはからってもらいましょう。未来に『この土地はかつてご先祖様が森を切り開いて田畑にし、森に戻して、ビルを建て、森に戻した歴史ある土地なんだよ。だから鎮守様が三体と田畑が少しとビルの基礎があるんだよ』歴史は繰り返す。さて僕は何を残そう。

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